こんなに違った5つのRSSリーダーのフィード取得数と取得漏れ














前回はFeed Wrangler、Feedly、AOLリーダー、Diggリーダー、Feedeenの5つのRSSリーダーそれぞれにフィードの取りこぼし方が違うということを紹介しましたが、それから時間が立ちフィードが埋もれてくるに従って取得フィード数の違いが顕著に現れてきたので今回紹介したいと思います。まさかここまで違っていたとは。。


RSSフィードの取りこぼし具合を5つのサービスで比較してみた

だいたいGoogleリーダーが終了しちゃうからこんな面倒くさいことになる、いやいやいい勉強になりました。ぼくにとってRSSでの情報収集は楽しくまさにもう娯楽と化しています。


iPhone 3GのときからRSSリーダーを使い始めて自分好みのブログを少しずつ登録し続けて成熟してきた今年、Googleリーダーの終了アナウンス。iOSアプリ側の迅速な対応によりいままでどおり快適にiPhoneでiPadでRSS生活を楽しめるなと思っていたんですがどうも様子がおかいし。うん、やっぱりおかしい。そう気づきました。


操作性なんかはアプリに依存しているからいままで通りで問題なかったんですが、どうも様子がおかしい。Feedlyを使っていたんですがフィード数がいつもよりなんか気持ち少ないような。そしてその勘はおそらく間違っていないと思うようになりました。


フィード数が少ないブログなんかは問題ないと思うんですが、問題はフィード数の多いブログやサイトなど。たとえばこの前検証したAppshopperだってそうだし、TwitterのつぶやきをRSSで取得している方もいるでしょう、終了しちゃったけどGoogleアラート系のツールだって場合によっては膨大なフィードが流れてきます。


そんな取得数の多いフィードではRSSリーダーそれぞれに大きな差が生まれていました。前回と同じくAppshopperのフィードで検証。最新のフィードが5つのRSSリーダーでだいたい同じになったときにすべてを既読にしてその後2日放置した結果です。だいたいというのは、それぞれにフィードの取得時間や回数が違うので多少のずれはあるということです。



Feedly


feedly.jpg

2日たった状態で未読数のフィード数が352フィード。最新のフィード取得時間は3時間前。フィードの取得間隔は4時間。要するに4時間置きにまとめてその分のフィードを取得します。



AOLリーダー

aol.jpg

AOLリーダーは2日たった現在の未読フィード数は451。最新のフィード取得時間は2時間前。フィードの取得間隔は2時間から3時間。2日前に既読にすべて既読にしたときのフィードの場所がほぼFeedlyと同じでしかも、最新のフィードもほとんどかわらない状態なのにこの100の差。明らかにFeedlyはAOLにあるものを取得できていません。



Feedeen

feedeen.jpg

続いて日本発のRSS、Feedeen。がんばってほしいんですが結果は。おお、さすがの661フィード。ちなみにFeedeenは現在、未読数が2ケタまでしか表示できないので丁寧にフィードを数えました。疲れました。


もちろん最後に既読にしたフィードと最新のフィードを照らし合わせて差分を考えても650程度で間違いありません。しかもFeedeenは細かい間隔で定期的にフィードを取得していて最新のフィードの取得ももちろん早い。細かく定期的にフィードを取得しにいっているので取りこぼしが少なくこういう結果になったのでしょう。



Diggリーダー

digg.jpg

オーマイガッ。たったの111フィード。最新のフィード取得時間は18時間前。ちゃんと動作してるのかDiggリーダー。


たとえばFeedeenはDiggリーダーが取得していない18時間の内に300フィード程度取得しているのでそれをすべて取得したとすると400フィードを超えますがそれでもFeedeenには及ばないし、それをすべてを取得できるとは思えません。


現に一昨日の取得フィード数を比べてみると、次に紹介するFeed Wranglerが220ほどなのに対してDiggリーダーは80弱と半分も取得できていませんでした。おそらく300フィード中100程度しか取得できないのではないでしょうか。フィードの取得間隔も遅く最新のフィードがすばやく読めないし、取りこぼしも多いDiggリーダーという結果に。



Feed Wrangler

feedwrangler.jpg

今回唯一の有料サービスということでがんばってもらいたいFeed Wrangler。$19払ったので結果がどちらにころんでもネタになっておもしろいかなと思っていましたがすばらしい結果に。取得フィード数664フィード。Feedeenと同じくらいの取得フィード数。最新のフィード時間は12分前でこれもFeedeenと同じで細かくフィードを取得しています。


ちなみにFeed Wranglerは今年の3月にサービスを開始したRSSで、ウェブでは未読フィード数を表示できないのでこの画像はiPhoneアプリのReederの画像を使用しています。Feed WranglerオフィシャルのiOSアプリもありますがそれも同じくまだできたてアプリで最低限の機能しかなくまだ使いやすいとはいえません。


Feed Wrangler 2013-07-10 20-29-02.jpg
Feed Wrangler 2013-07-10 20-29-29.jpg
Feed Wrangler 2013-07-10 20-30-02.jpg

このように10分間隔毎でフィードを取得しているのがわかります。それぞれの時間で20〜30フィード程を取得していました。


フィード名が変更できないなどほかにもまだまだ至らない点はありますがReederやMr.ReederなどのiOSアプリでフィードを読むならアプリ側に操作は依存するので問題なし。Feed Wranglerはフィードを取得するためだけに使っているようなもの。管理はiOSアプリでという使い方ができます。



残念ながらFeedlyに抱いた不安は的中していました。やっぱりフィード数が少なく取得漏れがあったという結果に。おそらくほとんどのGoogleリーダーユーザーがFeedlyに移行して安泰としていると思いますが、フィード数の多いサイトを登録しているなら取得漏れは覚悟しておいた方がいいかもしれません。


今回判明した2つの優秀なRSSリーダーFeedeenとFeed Wrangler。この2つに共通している点といえば細かい間隔でフィードを取得しているということ。やはりこれが決め手となっているのでしょう。


Feedeenは現在無料サービスですがiOSアプリがなくモバイルやタブレット端末で使うにはSafariなどのブラウザを使用する必要があり、フィード毎に画像を表示できない(個人的にこれ重要)ということで少し使い勝手が落ちる。そして近い将来に有料サービスになるみたいです。でもこれだけ優秀なら有料でも納得。


Feed Wranglerは$19/年の有料サービスだがiOSの人気アプリReederやMr.Readerで、Googleリーダーで使っていた感覚で使用することができるという大きなメリットがあります。しかも今回のこの結果。ちなみに巷ではApp Storeのレートが値上がりするかもと言われていますが、現在のレートでは1650円/年。


ぼくは今回のこの結果を踏まえてFeed Wranglerを使っていくことにしました。これで大きなフィード漏れの心配なく安心してRSS生活が送れそうです。「$3/月」「$30/年」に最近値上げしたFeedbinも気になるので、もし使ってみることになっておもしろい結果が出たらまた紹介しますね。それでは。

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匿名 さんのコメント...