あるSoftBankショップの抱き合わせ販売が狡猾でエグかった件

Softbank shop cheap story
本日あるSoftBankショップにiPhone5Sシルバー32GBへの機種変更のために赴いたときの話。危うく見事に購入かもしらないところだったので戒めも兼ねて記す。高齢者や携帯に不得手な人がショップに行く場合には注意を促してやるのがいいかもしれない。


ネット上で聞く話によるとそれぞれショップによって抱き合わせ販売はさまざまある。料金プランの強制加入もその1つといえるだろう。これは1ヶ月は無料だから不要なら期間までに解除してくださいね、といった形式。本来は必要ならユーザーから進んで入ればいいのだが、ショップ側はあたかも親切でしているように装う。数撃ちゃ当たるで、中には外すのを忘れていてそのまま払い続ける人もいるだろう。もちろん必要だというユーザーもいるだろうが、ある宗教の勧誘のように「助けてあげましょうか」の押し売りの印象はよくない。本来は困っていたらそっと手をさしのべるのが本来のやさしさではないか。

ショップ側としてはどこのショップでもやっている、もしくはウチは他店に比べたら良心的な方だとタカをくくっているかもしれない。確かにネット上ではアプリが勝手にインストールされていたとか(アップルIDを聞き出して)、知らないプロファイルがインストールされていた、さらにはiPhoneの価格に箔がつき値段が他店よりも高いといったこともあったようだ。

そして今回の顛末をお話したい。機種変更時に料金プランの変更も行おうと思っていて、テザリングオプションを外したいとの旨を伝えた。その後はもちろん新しい料金プランと機種代と月々割りの説明、そして毎月のお支払い金額を電卓にて表示してもらった。それぐらいだろうとふむふむ納得していると説明が佳境に入ったあたりで当たり前のように「それでは液晶保護シールとケースそれにモバイルバッテリーはこちらでよろしいでしょうか。他にもいろんなタイプのものがございます」と。聞くと「440円でこちら3つをお付けしております」と。さらに聞くと「液晶保護フィルムが不要なら90円安くなるだけです」これは暗にたった90円なら液晶保護フィルム買ったほうがよくね?だと受け取った。さらに「バッテリーは220円です。」と。こういうのは条件反射的にいらないといういいのか悪いのか耐性ができているのですべて不要ですの旨を伝えると僕の口からこう出た「もう購入しているので、すみません」と。スミマセン、、

携帯電話の複雑な料金プランは調べる、比べるのが楽しいと感じる人間以外には煩わしく頭のイタイ問題と受け取っているユーザーは多い。実際確認もしないで信頼とまでは言わないまでもショップ店員におまかせ状態にした挙句毎月の料金が思っていたよりも高かったとかいう話は枚挙にいとまがない。そんな吹っかけられたとの理由で携帯ショップに脚を運ばないユーザーもいる。

このスミマセン。購入しなくてスミマセン。手を煩わせてスミマセン。なにかこちらが悪うございましたといわせんばかりのこの抱き合わせ販売の静かな圧力。僕はなんか悪いなとはすこし思ったが、そういうことはどちらかと言えば言える方なので無事に通過できたが、これも確率の話でなんか機種変手続きしてもらっているのに購入しないのも悪いなと、進められるままに購入してしまうユーザーもいるだろう。そしてさらには浅い抱き合わせ販売の料金説明だったので安くもしくはタダで付いてくるサービス品だと思うことも中にはあるかもしれない。

そして条件反射的に必要ない不要だと伝えて思った。バッテリー220円って安くね?と(3つ全て安いわけだが)。まあどっちらにしろもう所有しているので必要ないが気になるので見せてもらうとiPhoneを2回満充電できる代物だそうだ。だが必要ないから戻しつつも安いなと継続して思っていた。

そして原因がわかったわけだ。この220円あるいは3点セットの440円は2年で完済する分割払い時の料金なのだと。録音しておいたわけでもないが、店員はおそらく2年間毎月440円携帯料金に上乗せされますとの(十分な)説明はなかった。その証拠といってはなんだが、ぼくが「大容量のバッテリーが220円は安いな」と2、3度店員に聞こえる大きさの声でつぶやいても言葉による反応は(故意に)なかった。これは分割払い金を最初に提示する常套手段だろうがこれももちろん安いからと進んで購入するユーザーがいてもおかしくない。しかもいやらしいのはこちらが「ん?それは強制購入なのんですか?」と聞いてもあやふやな解答しかえられずに「え?どういうこと?ん?別途料金がかかるの?」と理解するまで2、3度聞き返したことだ。話の途中では液晶保護フィルムも必要ないと伝えると「じゃあ残りの2つはお付けしますね」と強引に喰らいつきなかなか引き下がらない。アウェーの地では押し問答をするのをはばかられるように、なにか不安な気分になったものだ。

と、今回の顛末なのだがもし自分がSoftBankショップのオーナーだとしたら同じことをしないとは言えない。最初は押さえ気味でも徐々に、、という具合になるかもしれない。そしてこれは携帯電話の話に限らずどこの業種でもあることで巷に溢れているわけだが今回は脳内の下準備が不十分だった自分を戒める意味で今回のエントリーとなった。たしかに普通携帯ショップには年に1回とかたまにしか行く機会がないわけで来店するとここぞとばかりに販売攻勢をかけるのはわからなくもないが今回はちょっとよろしくないなと思った次第だ。

余談だが僕の隣にいたチェリー色のドクターマーチン7ホールブーツを履いていた大学生ぐらいの女の子は同じくiPhoneを購入していたようで店員の「それではケースとシールはどれになさいますか?」に真剣に展示されている中から(恐らくかわいいものを)選んでいた。そしてもれなくバッテリーも、という店員の声にも真剣に耳を傾けていた。彼女はまさかタダだとは思っていないだろうが440円ぽっきりでそれらを購入できると思ってはいないだろうか。なんの疑いもなく。

そしてiPhoneのアクティベーションをする時になると「少々お時間がかかりますのでそちらの自動販売機からお好きなお飲み物をどうぞ」とお金を渡された。これもおもしろいことにこういうものは反射的に拒否してしまう性分で断ろうと頭によぎると、「ん?これはなんだ。これは断る必要はあるのか」と一瞬考える。そしてこれは親切なんだ決断し無事にペプシコーラを買いいただく。そして思った、強弱をつけてくるなと。もしこの順番が逆だったら3点セットへの注意が揺らいでいたかもしれない。つまり当店が負担しますとか無料でを続けられ話半分に料金の説明を聞いていたとしたらフィルム、ケース、バッテリーの3点セットも同じようにあまり疑うことなく納得してしまっていたのではないかと。そういうことだ。

トロイア遺跡を発見したハインリッヒ・シュリーマンはシュリーマン旅行記にこう書いている。ウル覚えだがこのようなことだった。中国から日本に行く際に日本で渡し船に乗ったら料金は「フォーテンポー、フォーテンポー」という(テンポーは天宝)。中国では少なくともこの料金の4、5倍は要求されるのに日本ではたったこれだけの正直な料金しか要求されなかったと。

そして話は戻るが自販機からペプシを購入し席に付き「いただきます」と言った。すると彼女は「あ、どうぞ」とマスクで目ぐらいしか見えないその表情で言ってくれた。そのとき感じた声は元気よく明るかったが何か申し訳なさそうな表情に見えた。「すみません、この抱き合わせ販売の販売トークは上から再三いわれていて私の本心じゃないんです」とのように。もしこの推量が間違っていなければそれだけは救いである。

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